【アニメ】『 がっこうぐらし! 』感想~愛着あるキャラクター達を襲う恐怖の数々を直視できるか

アニメ

がっこうぐらし!

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がっこうぐらし! 作品概要

2015年
キャスト:
水瀬いのり
小澤亜李
M・A・O
高橋李依
茅野愛衣
加藤英美里

あらすじ

以下、公式サイトより。

学校に寝泊まりする“学園生活部”の4名、
ムードメーカーのゆき、シャベルを愛する(?)くるみ、
皆をまとめるりーさん、しっかり者の後輩みーくん。
おっとりとした顧問のめぐねえに見守られながら、
朝ごはんに乾パンを食べたり、屋上の菜園でプチトマトを収穫したり、
部屋から逃げ出した犬“太郎丸”を追って学校中を走り回ったり……
時に大変なこともあるけれど、それ以上に楽しさがあふれている、みんなと一緒に暮らす日々
彼女たち“学園生活部”は、今日も元気いっぱい活動中!

感想

2015年当時、最もどハマりしたアニメとして本ブログで紹介をしていた。
約3年経った今、他作品の感想記事と合わせて改訂をしているのだが、この作品の感想だけぶっちぎりでとっ散らかって愛に満ちていてわらう。

今作は、学園生活部所属の4人の女の子(あと女教師1人、犬1匹、and more…)による、学園生活を描くほのぼの日常アニメだ。…だったはず、だった。

リアルに我が身がひっくり返った、衝撃の第1話。

主人公である ゆき の「最近、学校が好きだ」から始まる第1話は、始まり方もその後の展開も、これといって独自性の感じられない普通の日常アニメだった。
中には第1話鑑賞中、早々に切ってしまった人もいた様子。
主人公たち4人の女の子がわざわざ学校に住んでいるという前提条件は気になる要素ではあるが、確かに開始20分ぐらいまでは視聴者を引きつけておくだけの魅力は薄めな第1話だったかと思う。

しかし第1話終盤、学校に住む理由への問いの答えとともに「今まで隠されていたものが見えるようになった」とき、主人公たちを囲む現実が鮮明に明らかになる。
鑑賞前からTwitterのフォロワー達が「がっこうぐらしがヤバい」と騒いでいたので身構えてはいたが、日常アニメからのあまりの変貌っぷりに、爆笑しながら後ろにひっくり返ってしまったものだ。

直視できない怖さと悲しさ

中途半端にホラー耐性があると、先が気になり過ぎて2話以降も鑑賞してしまう。
第1話終盤で驚かしを入れた後もストーリー・演出ともに失速することはなく、観ている側がどんどん引き込まれていく作りになっている。
アイディア1発勝負の出オチにならずに、面白みの層を分厚く重ねていくクオリティの高さは偉い。

第2話「おもいで」で今の現実をより具体的に見せた後、第3話「あのとき」から続く数本の中で「どういう経緯で今の状況に陥ったのか」を描く。
“過去”の話が終わった後は、第1話から続く”今”に戻る。
そして新たな発見や事件によって、かろうじて保たれていた日常があんなことやこんなことに。

物語の中盤まではホラー要素の頻度も怖さもわりと知れているのだが、最終回まで残り3本となる第10話「あめのひ」からのホラー要素は、正直直視し難い。
それは怖いというよりも「お願いだからやめてあげてくれ」という懇願の思いと、それを無視して主人公たちを徹底的に壊しにかかる過酷な運命を受け入れられないという気持ちからだ。
ここに至るまでに、他のほのぼの日常系アニメに引けをとらないクオリティの日常描写を大量に見せつけられているおかげで、キャラクターに愛着があればあるほど辛い展開が続く。

丁寧過ぎる伏線配置and回収の数々。あとOP。

一応この記事では直接的なネタバレを回避しようと努力しているので、伏線について具体的なことは書くに書けないのだが、伏線の配置・回収に関しては丁寧かつ大量だ。
ネット上の有志たちがまとめたサイトを巡っても第1話だけで数十の伏線が紹介されており、そのほとんどが、その後の物語で確かに回収されている。
(ただし最終回を終えてもなお、あえて謎として残されているものはある)

さらにOP・EDの作りも凝っており、ストーリーの進行に合わせて映像ががらりと変わっていく。
基本的には不吉な要素がどんどん増えていく傾向にあるのがこれまたツラい。
(血の付いた○○が突然置かれていたのには震え上がった)

私はリアルタイム視聴ではなかったためにこの目で確認が出来なかったのだが、公式サイトもかなり手の込んだ作りになっていたようだ。
時間帯で内容が変わるとか、アレが開いて足がどうとか((

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最初から最後まで色々と衝撃的で、次を観るのが楽しみでもあり、恐ろしくもあり。
完走するにはかなり精神のすり減る作品だが、そんな体験をさせてくれる作品も数多いわけではないので貴重だ。
3年経ってもアニメ2期のアナウンスが無いようだという辺り気になるが、原作の連載は続いているようなので期待しつつ待つ。

以上。ほな、また。

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