【映画】 『 世界侵略 : ロサンゼルス決戦 』感想〜世にも貴重な対エイリアン陸上銃撃戦映画

映画

世界侵略 : ロサンゼルス決戦

ポスター

世界侵略 : ロサンゼルス決戦 作品概要

2011年 アメリカ
原題: Battle : Los Angeles
監督:ジョナサン・リーベスマン
キャスト:アーロン・エッカート
     ミシェル・ロドリゲス
     Ne-Yo
     ブリジット・モイナハン
     マイケル・ペーニャ
字幕翻訳:太田直子

感想(ネタバレ無し)

評価:

ネタバレ有の感想は無し。

宇宙人と泥臭いドンパチ合戦。こういうのを待っていた!

この映画が公開された時期は、やたらとエイリアン絡みの映画が多かった時期だった。
その多くがお世辞にも出来が良いとは言えない中、ダサさ全開のタイトルがついたこの映画も、決して期待度の高い映画ではなかった。
しかし蓋を開けてみれば、人間VSエイリアンの、やたらと双方パワーバランスのとれた超泥臭いドンパチ合戦が展開され、怒涛の火薬量と熱量で押し切る大大大好きな戦争巨編であった。

世界中の国々と連携しての大規模作戦?
スピード感溢れる戦闘機とUFOのドッグファイト?
大統領の力強い演説?
エイリアンの宇宙船に乗り込んでの大立ち回り?

そんなものは、この映画では一切描かれない。
海兵隊が、ただひたすらに地を這いつくばって、宇宙人と撃ち合いをする。
それだけなのだ。

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『エイリアンを相手に撃ち合いをするだけの映画』というのは、そこそこ金のかかった映画になると、実はあまり見かけない。

たとえば『インデペンデンス・デイ』。
彼らが宇宙の彼方から担いできたのは、街ごと吹き飛ばす破壊力を持つレーザー兵器を備えた大型UFOに、ミサイルの効かないシールドを展開する小型UFOの大群。
人間が何百人何千人と集まってマシンガンをぶっ放したところで、どうにかなる相手ではない。

必然的に人類側が用意する兵器も戦闘機のような大型の物になり、描かれる戦いは人間サイズから遠ざかってゆく。

『スターシップ・トゥルーパーズ』の1作目は、壮大な規模でエイリアンとの陸上戦を描いていた。
しかし相手は宇宙人というよりただのデカい虫なので、銃を撃ってるのはコッチ側だけ。

他にも、『エイリアン』はドンパチじゃなく鬼ごっこメインだし、『E.T.』はTHE トモダチムービーだし、『メン・イン・ブラック』は戦いじゃなくてコメディアクションだし。

そんなわけで、エイリアンがちゃんと銃を持ってきてくれて、人間とのドンパチに付き合ってくれるような、そんな映画は本当に、本当に貴重なのだ。
他にもそんな映画があったら是非ともご教示いただきたい。

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ドンパチ映画としてのクオリティはそれなりに高く、『インデペンデンス・デイ』なら4、5分で済ませてしまうような狭い範囲のなかで、密度の濃い銃撃戦が繰り広げられる。

人類とエイリアンのパワーバランスも絶妙。
「主要メンバー以外は続々と倒れつつ、適度に苦戦しながらもギリギリで勝てる」という、ちょうどええ感じのバランスが終始保たれる。
「宇宙の遥か彼方から旅をしてきたエイリアンが、極太レーザーで街を焼き払うでもなく生身で降りて来て、人間と同じ土俵でドンパチをする」ということの嘘臭さを、気にしないでのめり込むのが重要だ。

他にも嘘くさい部分はたくさんあるが、気にしたら負けである。
アホになろう。
余計なことを考えないで、暑苦しさ全開で戦う海兵隊のみんなを応援しよう。
この手の映画は、頭空っぽにして観てスカッとしてナンボである。

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ぜひ一度、ご覧ください。
ほな、また。

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