【映画】 ハルク の 感想 とか

2015-11-15映画ハルク, 映画

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ハルク

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2003年 アメリカ
原題:Hulk
監督・:アン・リー
キャスト:エリック・バナ
ジェニファー・コネリー
字幕翻訳:松市譲二


ネタバレ無しで。

いわゆるアメコミヒーロー映画で、原作はマーベルコミックの「超人ハルク」だそうです。
同作品を原作とする映画は他に「インクレディブル・ハルク」があり、そちらがマーベルヒーローのオールスターズ映画「アベンジャーズ」のシリーズ作品となっています。

一方、今回ご紹介する「インクレディブルじゃない方のハルク」は、「インクレディブル・ハルク」および「アベンジャーズ」とはストーリー上何の繋がりもありません。
「アベンジャーズ」の復習をするだけなら鑑賞の必要の無い作品ですが、今回復習ついでに鑑賞したのでここに感想を残します。

ただ……酷評です。
もはや叩きどころしか見当たらない映画でした。

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だらだらと長いだけの、薄味ストーリー

何も起こらない。起こっても、たいしたことは起こらない

この映画を観ようという人のほとんどは、超人ハルクが盛大に暴れまわるアクションムービーを期待するのだろうと思います。
しかし蓋を開けてみると、アクションシーンなど終盤まではほとんどなく、あるのは登場人物たちのトークシーンばかり。

延々と主人公の葛藤やら自分探しやらに付き合わされ、「いつ面白くなるの?」と思いながら耐え忍ぶ前半1時間。
「お、面白くなりそう?」と思うものの、「面白くなりそう」な水準のまま面白くならないで終わってしまう後半の各シーン。

よくこんな企画が通ったな、と思わずにはいられない、退屈な映画でした。

アクション以外の部分が特別丁寧なわけではない

某通販サイトや、某投稿型映画レビューサイトなどを見ると、「主人公の内面に重点が置かれてて良い」という内容の記述を見かけます。

しかし個人的な感想としては、主人公の内面に重点が置かれているというよりも、ただそこに時間を割いているだけ。
丁寧に描いているのとは違うように思います。
用意されている設定の細かさやストーリーの奥深さなどは、他のヒーローアクション映画と同程度ですし。

意志の無い主人公……やっぱりヒーローじゃない??

この映画はヒーローもののはず(作り方からして、違う物なのかもしれませんが)なのに、「主人公が強烈な意志を何も持っていない」という致命的な欠点があります。

意志:用法
「意志」は「意志を貫く」「意志の強い人」「意志薄弱」など、何かをしよう、したいという気持ちを表す場合に用いられる。
goo辞書より

ヒーローである以上、ヒーローとして人を守り、大きな負担を被るに足る強い意志が無ければなりません。
ヒーローもののシリーズ1作目の前置き(すなわち、ヒーローになるまで)が長いのは、この意志を形作る時間を取っているからでもあります。

しかし本作の主人公には、そういった強い意志がまったく見当たりません。
苦悩といっても、誰かや何かを守りたいというのではなく、「しんどいなぁ、つらいなぁ」ぐらいで、自己の中で完結してしまう類の苦悩。
ヒロイン的な存在の人もずっと安全な場所に居るので、彼女を守るためにどうこうというお話でもありません。

またこの映画では主人公の「怒り」がひとつの大事なキーワードになっていますが、これの扱いにも問題があります。
憎しみに基づく強い感情によって怒るというよりも、「とりあえず怒らないと話進まないからキレとく」ぐらいの雑な描かれ方ばかりなのです。

結局のところ、中盤の1シーンを除いてずっと自己防衛のためにしか戦っていない。
「ヒーロー」というより「心を持ったモンスター」ぐらいの雰囲気です。
やっぱりこれヒーロー映画じゃなかったのか……

映像面もチープさが目立つ

ストーリー面についてボロクソに記述したところで、映像面にもケチをつけましょう。
10年以上前の映画ということもあり、映像面の酷評は少しかわいそうな気もしますが、もののついでです。
(もはや八つ当たり)

ハルクの造形

まず、ハルクの姿形について。

2003年というと、映画に用いられるCGの技術も90年代に比べてグッと上がってきて、各作品で多種多様な試みがされていた時期でしょうか。
ハルクの動き自体は非常に滑らかでレベルが高いと感じる一方で、本作品のハルクは、見た目の「粘土感」がすごいです。

動く緑色の粘土のカタマリが、戦車を投げ飛ばし、地面を叩き鳴らし、雄叫びをあげます。
サイズ自体は大きいはずなのに、良い重低音鳴ってるのに、イマイチ迫力が無いです。

あと、言ったら可哀想だけど顔立ちもちょっと情けない……

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重厚感が無い……

ハルク以外の戦車やヘリコプター等の兵器に関しても、まったく重みが感じられません。
「レゴか何かですか?」というぐらい、ふわふわ浮いたりコロコロ転がったり。
大昔のウルトラマンのような、遠い距離からの引き気味の画が多いことも相まって、迫ってくるような迫力を感じません。

ハルク自身もカエルのように軽々しく跳ぶので、人間の数倍もの巨体が飛んでいるとは思えない。
本作品の5年前に公開の「GODZILLA」に登場するゴジラベビーの方がよっぽど迫力ありました。

酷評の果て

何か恨みでもあるのかというぐらい、酷い書き方を長々としてしまいました。
これより酷い映画などいくらでもありますが、鑑賞直後に記事を書いていることもあってか、少し暴走気味の記事になってしまいましたね。

「ヒーローアクションだと思ったら違った」ぐらいではここまで酷評はしません。
ド派手一辺倒のアクション映画も薄っぺらくて問題ですし。

しかし本作品は、アクションがほとんどなく、ヒーローでもない上に、そこで失った魅力が他の部分によって何ら補完されていないというのがマズい。
悪い意味で期待を裏切られただけなのですよね。

そんなわけで、私個人としては、本作品「ハルク」は鑑賞をおすすめするものではございませんので、よろしくお願い申し上げます。

最後に、キャストの紹介だけしておきましょう。


エリック・バナ
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「ブラックホーク・ダウン」「トロイ」「ミュンヘン」などに出演。
クールな役どころが多いでしょうか。
本作品ではクールというよりただの暗い奴ですが。


ジェニファー・コネリー
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「ブラッド・ダイヤモンド」「地球が静止する日」など。


以上、「ハルク」の感想でした。
インクレディブルな方のハルクも鑑賞予定ですので、また時間ができたらそちらも感想を書きますね。


視聴環境
・DVD版、英語音声にて鑑賞。DTS 5.1ch
・TV:ソニー BRAVIA KDL-40V5
・AVアンプ:ヤマハ AX-V1065
・ヘッドフォン:beyerdynamic DT990pro


(Youtubeの予告編。
私自身は映画鑑賞前に予告編を見る事を推奨しておりませんが、気になる方はどうぞ。)