Warframeにて、時限アラートに替わる形で実装されたNightwaveの、シーズン1終了時点での感想。ほぼ文句。
今週からシーズン1.5的な「幕間」が始まるようなので、急いで整理しておいた。
(注:主人公の表現に関して、ストーリークエスト「二番目の夢」で明らかになった要素のネタバレを含みます)
結論
以下、この後1万字以上にもわたり、書くことになる愚痴の要約。
細かい内容は後で書くので、とりあえず以下ダメなところを列挙。
- 旧アラートと比して、報酬獲得に至るまでの拘束時間が何倍にも伸びている。
- 毎週、期間限定のタスクに追われてしまう。
- 日常的にゲームプレイに制限をかけざるを得なくなるタスクの存在。
- フレンド・クラン必須タスクの存在。
- イベントの進行・変更・補填のやり方およびユーザーへの周知など、運用面が雑過ぎる。
ここで言ってもしょうがないし、何だったらもう次シーズンの改善点は告知されてるんだけど「こうすれば多少はマシになる」案
- 報酬はランクアップによる逐次的な獲得ではなく、すべてポイント交換による報酬選択制にする。
- タスク内容の再考。フレンド必須とか、レアアイテム(AYATAN像・フォーマ)使わせるやつ、やめよう。
- 告知ちゃんとやれ。
前段
感想には関係無いことだけど念のため。
必要なければ読み飛ばしてください。
Nightwaveって何だ
「Warframeって何だ」を書くのはそもそも論過ぎるので勘弁してもらうとして、Nightwaveって何だ。
まずは公式の告知を置いておきます。
NIGHTWAVE: シリーズ1 — サターン・シックスの狼
ストーリー
クチビルおばさんことNora Nightによるラジオ放送演出が新規追加。
シーズン1のストーリーは、牢屋から脱獄した強い奴(ウルフ氏)が如何に屈強でヤバいのか、また脱獄してからどうなったのかを、Noraおばさんが粘着質なねっとり系ボイスで教えてくれる。
当の脱獄者ウルフ氏は、ゲームの主人公たるテンノとストーリー上関連を持たず、ミッション中に乱入してくる形でテンノ達の敵となるのみ。
ゲームシステム上の位置づけ~アラートミッションの廃止~
Nightwave実装の影響は、ストーリー的な側面よりもむしろ、ゲーム内における報酬の獲得プロセス刷新によるものが大きい。
旧来は「アラート」といって、以下の要素が定められたミッションが突発的に発生していた。
- ステージ
- ミッション種別
- 報酬
- クリア期限(概ね、アラート発生から数十分)
イベント的に実施される「Lotusの贈り物1」など例外を除いて、個々のアラートの中身は数分~十数分で終わる通常のミッションである。
クリアに要する時間が短いことや、1日にそう何個も参加したいアラートが発生しないこともあって、アラートミッションのプレイ自体には、さほど負担は無かった。
Warframe制作スタッフのDanielleは、旧来の時限アラートミッションの問題点について、以下のようにコメントしている。
- アラートのみで提供される報酬について、アラートを逃してしまったプレイヤーは次回アラート発生まで待つ必要がある。
(アラートは日中・夜を問わず発生するので、プレイヤーが仕事等でゲームをプレイ出来ないタイミングのアラートは取り逃してしまう)
- 上記の状況は、初心者にとって必要不可欠な要素や、装備製作において要求される素材等を入手するにあたり、障壁となっている。
- ゲームプレイ中でない時にアラート発生情報を知るため、アラート発生を知らせる公式Twitterアカウントやサードパーティ製アプリケーション2に依存することになる。
- ゲーム内クレジットが報酬になっているアラートが多過ぎる。
- 素材や装備などが充実しているプレイヤーにとって、アラートは「必要ならやる」という位置づけとなりがち。
より適切なレベルのミッションや、報酬が提供されるソーティー3があることで、アラートの影が薄くなってしまっている。
また、アラートの舞台となるミッションはランダムであり、報酬を得るためのミッション内容自体は興味の対象でない。
(Nightwave – The Wolf of Saturn Six: A Farewell to Alertsより、筆者意訳)
最後のは何が問題なのかよくわからないが、それ以外は確かに記載通りの状況だ。
これらを改善すべきという気付きには私も賛成だ。
Nightwave仕様
Nightwaveの実装により、旧アラートは概ね廃止となった。
(一部、サービス開始○周年記念など特別なアイテムを報酬とするアラートはイベント的に実施される)
「シーズン」と呼ばれる定められた期間中に、毎週定められたアクト(以下、タスク)をゲーム内でクリアすることでポイントを蓄積、これによるランクアップに応じて、報酬が支払われるようになる。
Nightwaveのタスクは以下の3通りに分類される。
()内表記のptは、Nightwaveのランクアップに必要なポイント。
- デイリー(1,000pt)
3日の期限付き。内容はわりと簡単で、ちょっと意識すれば、何かのついでに出来る物。 - ウィークリー(3,000pt)
1週間の期限付き。ある程度計画立ててやらないと1週間内に完遂出来ない。
特定のコンテンツ限定のタスクもあるため、普段触らないコンテンツのプレイも要求される。 - エリート(5,000pt)
1週間の期限付き。ウィークリーよりハイレベルな内容となり、装備とコミュニティ(フレンド・クラン)が強固なプレイヤー向け。
なおランクアップに必要ポイントについては、稀にミッション中に現れる脱獄者を倒すことでも50ptを得ることが出来る。
脱獄者は3人1組で現れるので、彼らが出現さえすれば150pt入手出来ることになる。
上記のタスクをこなして10000ptを溜める毎に、Nightwaveランクアップとなる。
各ランク到達時、定められた報酬を受け取れる。
特に、ランク29のUmbraフォーマ4、ランク30の外装パーツは現状ここでしか入手出来ないので、ランクアップのモチベーションとなる。
いざ普通に稼ぐとなったら面倒な物も報酬に含まれていて、個人的には嬉しいポイントもあった。
また、報酬としてNightwave期間中にしか使えないクレド(通貨)も含まれている。
このクレドを使えば、ランクアップ報酬とは別に、旧アラート限定報酬の中から好きな物を選んで交換出来る。
筆者の到達状況
立場を明らかにする意味で、Nightwaveシーズン1における私の到達結果を以下に記載。
- Nightwaveランク:最大ランクの30まで到達
- 脱獄者ウルフ氏がパーツをドロップする武器(Wolf Sledge):ハンターアラート「狼狩り」(後述)にて完成
本題~ダメなところ~
アラートミッションに替わる新たな報酬獲得プロセスとして実装されたNightwaveだが、これが蓋を開けてみれば、怒涛のダメダメ要素ラッシュだった。
Warframe wiki内の該当ページコメ欄は毎日欠かさず阿鼻叫喚、ゲーム引退報告の修羅場と化し、ここだけ見ればNightwaveは大炎上コンテンツと言わざるを得ない状態となっていた。
以下、Nightwaveのココがダメ! なポイントを書き殴っていきたい。
報酬1つ得るまでのプレイ時間が旧アラートの数倍に増加
(上図の前提条件として、ある報酬3つに対して1つだけ欲しい、という場合を想定)
特にウィークリータスクに顕著なのだが、タスク達成に要するプレイ時間が、旧アラートに比して何倍にも長くなっている。
旧アラートは、通常ミッションを1つクリアするだけで良いので数分、長くても十数分で報酬が得られた。
一方、Nightwaveのウィークリータスクは、1つクリアするだけでトータル数十分~数時間かかる物が多い。
また忘れてはならないのが「タスク1つクリア = 報酬ゲット」ではない点だ。
複数のタスクをクリアしてようやくランク1上昇、報酬ゲットとなるため、それだけでプレイ時間が増大する。
さらに、Nightwaveは累積ポイントによるランクアップ・報酬獲得形式だ。
したがって、自分が欲しい報酬が3ランク先にあるなら、2ランク先までの報酬がまったく必要のない物であっても、しっかり3ランク上げる必要がある。
旧アラートの時は、不要な報酬のアラートは無視すればよかった。
これと比較すると、全ての報酬を余さず取っていく姿勢だった人でも無い限り、報酬獲得のために余計なプレイ時間が増えたように感じるだろう。
Nightwave限定通貨のクレドによる交換についても同様だ。
クレド入手は数ランクアップに一度の「クレド×15」しか手段が無いため、ある交換品の要求クレド数を稼ぐために、ランクをたくさん上げないといけないのだ。
旧アラートなら、ともすれば3分で入手出来た報酬のために、である。
Oh……
色々と書いたが、とにかくNightwave実装によって、Warframeのゲーム内報酬プロセスは廃人仕様により傾いたということだ。
旧アラートの問題点とされていた「タイミングが合わなかったらハイそれまでよ」を解消する代わりに「タイミングなんか意識せずとにかくやれ。いっぱいやれ!!」に変わっているのだ。
タスクに追われるプレイ習慣~毎週末が夏休み最終日~
前段で記載の通り、Nightwaveのタスクは3日 or 1週間の達成期限付きだ。
ウィークリーおよびエリートのタスクは、日本では月曜朝に更新される。
したがって事実上、日曜日の夜が、その週のタスク完遂期限ということになる。
勤勉な日本人は平日忙しいので、週末にほとんどのタスクが残っているという事態になりがちだ。
面倒なタスクは放っておきたいところだが、このNightwaveはいつまで経ってもシーズン終了期日の告知が無い(詳細後述)上に、来週以降のタスク構成もわからない。
今週、面倒くさがってタスクを捨てたせいで、今シーズン終了時に自分のランクが欲しい報酬まで到達していないとなったら、目も当てられない。
そう思った世界中のプレイヤー達は、毎週末になると溜まったタスクを一気に片付けていく。
その様は、夏休み最終日まで溜め込んだ宿題に注力する子供のようで、非常に痛ましいものがあった。
たかがゲームに、と思うだろう。
私達当事者だってそう思ったし、そう思ってしまったプレイヤー達の一部は、引退なり一時休止なりを決め込んだのかもしれない。
日常的にゲームプレイに制限をかけざるを得なくなるタスクの存在
さて、ここに「フォーマを3個使う」
「5個のAYATAN像のソケットにスターを挿す」というNightwaveのタスクがある。
(細かい文言は不正確かもしれない)
フォーマというのは、最大レベルまで育てたフレーム(= キャラクター)や武器のレベルを一旦リセットして、強化の限界をより一層高めるアイテムだ。
AYATAN像も同様にフレーム・武器の強化に関連する物だが、言葉で書くとややこしいので下図を参照してほしい。
(色々と細かく書き込み過ぎてボツになった図はこちら)
フォーマとAYATAN像は、普通にプレイしているだけで山ほど入手出来る物ではないため、ある程度必要に応じて稼いだり、計画だてて使う性質が強いものだ。
特にフォーマは、使用すると武器レベルのリセットが絡むこともあり、使うタイミングについては注意を払いたい。
にもかかわらず、これらアイテムの複数個使用がウィークリータスクとして実装された。
Nightwaveタスククリアのために、さしあたって使う必要の無いタイミングで、レアアイテムを複数個使わされることになるのだ。
また、レアアイテムの使用を要求するタスクの副次的作用として、プレイヤーはタスクの無い時に、レアアイテムの使用を我慢するようになる。
これは、次回レアアイテムを要求するタスクが上がった時に、タスクの期限内に新たに必要数を集めきれる・使い道を用意出来るとは限らない(可能であったとしても負担が大きい)からだ。
Nightwaveにより課されたタスクにレアアイテムが絡むせいで、そのタスクが無い間のゲームプレイにまで、制限がかかりやすい仕組みとなったといえる。
フレンド・クラン必須タスクの存在
Nightwaveタスクは毎週更新されるが、多くの週において、最もポイント数の高いエリートタスク(5000pt獲得)には「フレンドまたはクラン員と」という条件が入ったタスクがあった。
この時点で、ソロで攻略を行っていたり、オンラインでも野良で飛び込んでプレイしたりしているプレイヤーは、問答無用で5000pt獲得のチャンスを奪われたも同然である。
もちろん、これをきっかけにフレンド登録やクランへの参加を良しとするプレイヤーはこの限りではない。
Warframe wikiコメによれば「一時的にリクルート機能を使ってプレイヤー募集・フレンド登録した後、タスククリアした時点でフレンド解除」といった動きもあったようだ。
「フレンド・クラン・野良分隊も含めたオンラインプレイで」の条件ならまだしも、フレンドやクランといった縛りは、そういった関係を持たないプレイヤーにとってモチベーションを下げる要素でしかない。
(あくまで所感だが、Warframeというゲームは、フレンドやクランといった固定の関係で何かをしようという文化が薄いゲームである。
制作側としては、そういったコミュニティを強化したいという意図があるのかもしれないが、タスクとして強制してどうにかなる事柄でもないだろう)
これについては公式放送中に、Nightwaveシーズン2では「フレンド・クランに加え、連盟(クラン同士の繋がり)までOKにするよ!5」と満面の笑みで言ったところ「そうじゃねぇよ!」と総叩きに遭い、フレンド・クラン限定タスクは今後削除されるようだ6。
イベントの運用面が雑過ぎる
ここでいうイベントの運用面とは、イベントの進行・変更・補填のやり方および各種周知など、Nightwaveを進めるにあたり運営側からプレイヤーに対して行われた働きかけを指す。
終了期日の告知が無い
Nightwaveは期間限定のポイント蓄積型イベントであるにも関わらず、アップデート実施の2/28から5/13に至るまで一度も、終了期日(5/19)の明確なアナウンスが無かった。
このせいで、Nightwave上位ランクを狙うプレイヤー達は計画など立てようもなく、ひたすらに毎週入れ替わるタスクを力の限りクリアしていくしか無かった。
また、最終的に終了期日の告知を行った範囲も問題だ。
まず、ゲーム内で告知が行われたのはPC版のみで、PS4版を始めとするCS勢には何の告知もなく終了した、と聞いている。
(少なくとも、私が保持するPS4版には告知が来ていなかったし、何ならNightwave最終日にも「タスク更新まであと2日」と表示されていた)
ゲーム以外の場所では、英語版の公式Twitter、英語版公式フォーラムのみでNightwave終了期日の告知があった。
日本版の公式Twitterアカウントは、最後までだんまりを決め込んでいた。
PC版以外のプレイヤーは、ゲーム外で提供される情報にも貪欲にアンテナを張っているWarframe大好き勢しか、Nightwave終了を事前に知ることは出来なかったということだ。
さらにまずいことに、Nightwave終了と同時に、同イベント限定通貨であるクレドも消失する。
したがってPC版でないプレイヤーは、Nightwave終了後にログインして初めて、何の事前通知もなくNightwaveが終了したこと、その上使わずに置いておいたクレドが消失したことを知るのである。
そんな騙し討ちがあるか。
補足1:唯一告知のあったPC版の状況
ちなみに、PC版プレイヤーはお知らせがちゃんとあったから良かったね、と言えるかどうかは微妙だ。
PC版ゲーム内に告知のあった場所はいわば「見る人しか見ない」場所であり、全プレイヤーに対する告知としては弱めな印象を受ける。
2週間に1度の商人到着などルーチンのイベントでさえ、ログイン後強制的にメッセージを開かせて告知する一方で、Nightwave終了はこっそり小さい画面に表示してプレイヤーの気づきに任せるのは、悪手というほかない。
補足2:当初から限定的に出されていた情報
Nightwave実装当初、大体の開催予定期間と、タスク全体の6割クリアすれば上位の報酬まで到達出来る旨のコメントはあったようだ。
(開発スタッフが定期的に行っている生放送上でのコメントなので、正式な文面によるものではないと思われる。
現時点で私の方で確たるソースを見つけられていない……)
補足3:4月に出された新情報
4/17には、Nightwaveシーズン1は少なくとも5/15まで行われる旨が公表された。
無いよりはマシだが、シーズン開始から1ヶ月半経ってようやくのコメントにも関わらず、終了日が未だ明確でなかった。
タスク無断差替事件
ある週、「フレンド・クラン員と防衛ミッションで連続40ウェーブをクリアする」というタスクがあった。
防衛ミッションで40ウェーブというと、殲滅力のあるチームで1ウェーブ3分かかると見積もっても、丸2時間かかる代物だ。
文句を言いながら頑張って40ウェーブ乗り切って灰と化したプレイヤーが自船に戻って見たのは、同タスクが文字通り「無かったことになった」タスクリストだった。
正確には、運営の判断により無断でもう少し軽めな別のタスクと急遽差し替えられたのである。
これにより、差替前のタスクが重過ぎてクリア出来ない勢にとっては、マシな状況になったのは確かだ。
しかし、差替タイミングで運悪く防衛ミッションに挑戦して戻ってきたプレイヤーの心中は、察するに余りある。
またこれもWarframe wikiコメでの話だが、不評なタスクが毎週毎週課されるのを見て「タスクは最後まで決まっていて、途中で変更は出来ないのでは」とか「PS4は審査の関係で云々」などと、タスクは途中で変更不可、との憶測が流れ出したタイミングに、このタスク無断差替事件がクリーンヒットする形となった。
結果、「既に挑戦しているプレイヤーが居るのに勝手にタスクを差し替えた」ことと「いつでもタスク変更は出来るのに無茶なタスクを投げ続けている」という制作側の行為へ不信感が大爆発し、コメ欄はマイナス方向に大きな盛り上がりを見せることとなった。
Nightwaveで否定したはずの旧アラート活用
そもそも、Nightwaveは一時的なイベントではなく、旧アラートを廃止して差し替える形でのアップデートである。
にもかかわらず、タスクで要求されるレアアイテムやNightwave期間限定通貨の交換対象が、旧アラートの仕組みで突発的に配布された。
「やっぱりこっち(旧アラート)の方が手軽やん」と思うと同時に、旧アラートをやめるためのNightwaveだったはずなのに、至らないところを旧アラートで補填していたのでは本末転倒であろう。
ハンターアラート「狼狩り」問題
タスクの有り様が散々だったのでその話ばかりしてきたが、Nightwave シーズン1の主役はグリニア勢力の牢獄から脱出したウルフなので、そちらの話もしておきたい。
彼はミッション中に低確率で現れては、絶望的な硬さでテンノの攻撃に耐えながら攻撃を繰り出してくる。
「低レベルの武器を持っていると出やすい」側面もあったようで、準備が出来ていない時にしか出ないというあたり、姑息な感じである。
さてこのウルフ、倒すと彼のドロップ限定ハンマー(Wolf Sledge)のパーツを落とすことがある。
コレクター意識の高いプレイヤーはこぞって、いつウルフが出るかわからないミッションに挑んでは彼との遭遇を待ち、ハンマー作成のために時間を費やした。
そんな中、Nightwaveシーズン1の終盤、ハンターアラート「狼狩り」が突如開始される。
この中身は、今まで低確率でしか会えなかったはずのウルフが確定で待ち構えているボス戦ミッションだ。
もちろん、期間中は何度でもリトライ可能である。
アホか。アホなのか。そんなもの用意しているなら最初から言っておけ。
しかも、このアラート版ウルフ、ご丁寧にも乱入タイプのウルフより弱体化されていて、しっかり限定武器パーツもドロップする。
2レベル用意されているアラートのうち、高レベルの方はパーツドロップ率もアップのオマケつきだ。
Nightwave期間中、熱心に乱入型ウルフを漁っては何十分もかけて倒し、またパーツをドロップしなかったと嘆き、改めてウルフを探す旅に出ていたプレイヤー達を嘲笑うようなこの所業。
外道。外道だ。
実施期間長すぎ問題
結局、罵詈雑言を叩き込まれながら、Nightwaveシーズン1は2ヶ月半にわたって開催された。
旧アラートを廃止してまでの大変更なのに、2週間ぐらいの試験運用とか、様子をみるという考え方は無かったのだろうか。
おまけ~ダメとは言い切れないんだけど、先にPCで実装してからCSに持ってきて欲しい~
Warframeのアップデートは従来、PC版で実装された後、バグ潰し・改修を経た物が、CS版(PS4、Xbox、Switch)に撒かれるのが常だった。
しかし今回のNightwave実装に際しては、PC・CS全機種同時実装という形になった。
ゆくゆくはPC・CSすべてでアカウントを統一、シームレスに遊べるようにするという構想があるようで、そのための布石なのかもしれない。
しかし、結果として全機種で同時に悪評が吹き荒れ、大混乱が起こったのは事実だ。
PS4勢としては、PC勢に「今まで通り人柱になれ」とは言いにくい立場なのだが、今回ばかりはその習慣を守った方が、結果的には良かったのではないかと思う。
おまけ~ダメじゃないんだけど、Noraの声が好きでない~
さすがにダメとは言えない好みの問題だが、個人的にNightwaveガイド役Noraさんの、あのねっとりとした声が好きでない。
いちいち五月蝿くて話が長いわりに、話の中身が抽象的過ぎるのも受け付けない。
最古参ガイド役 兼 ママ役のLotus(諸事情あって今は近くに居ない)とか、Warframe中屈指の魅力を誇るCressa Tal(シンジケート:スティール・メリディアンのリーダー)あたりはサッパリとしていて、必要な事だけ必要なだけの親しみを込めて言ってくれるから好きなのに。
特にCressa姐さんはテンノリレーを再建してくれたり、数少ない常識人だったり、アネゴ的な頼れる感じとたまにデレる感じが共存していたりと、他シンジケートリーダーより色々と抜きん出ている。
そんなCressa姐さんに、2代目専属ナビゲーター就任してもらってもよかっただろ!((自分が推したいだけ))
Nightwave、改善案
ここまで数千字に渡り、Nightwaveのダメなところを書き殴ってきた。
だからといって私自身、こんなものやめてしまえ、とまでは思っていないのも事実だ。
運用面の雑さは擁護のしようもないが、仕様面については少し調整を加えるだけで、かなり良くなるはずである。
以下、公式フォーラムではある程度語り尽くされていることと思うが、私見からいくつか改善案を並べたい。
報酬はランクアップによる逐次的な獲得ではなく、すべてポイント交換による報酬選択制にする
Warframeの中には、ポイント交換による報酬選択制を採り、実績のある仕組みがいくつも存在する。
今回のNightwaveにおいても、期間限定通貨であるクレドは、この仕組みに倣っている。
ランクアップによる逐次的な報酬獲得と異なり、こちらは報酬を自由に選択出来るので、集めたポイントや、そのための努力が無駄になりにくい。
タスクを数多くこなせない初心者や、別件で多忙なプレイヤー達にとっても、「これだけは獲っておきたい」という報酬に焦点を絞って取り組みやすい。
Nightwaveで逐次的な報酬獲得の形を採った意図として、プレイヤーをより長くWarframeに繋ぎ止め、ゲームへの同時接続数という実績を得たかった側面があるかもしれない。
しかし、狙いはどうあれ中身が「報酬や面白みにプレイヤーが集まってくる」のではなくて「報酬を餌に、プレイヤーを縛り付ける」物だったのだから、その形は成功したとは言えないだろう。
ところで、日本のスマホソシャゲなどは逐次的ランクアップの仕組みを採っているゲームが多い。
それらは概ね、ゲームの連続プレイ自体に制限のかかる「スタミナ制」を採用し、課金アイテムでスタミナを回復してランクアップに勤しむプレイヤーから、お金を巻き上げる方式を採っている(私見)
これに対しWarframeは、ゲームプレイ自体は無料のままで無制限に可能であり、スタミナにあたる要素は存在しない。
したがって、Nightwaveはスタミナ制ゲーム同様のビジネスモデルを狙ったものではないであろうことを言及しておく。
タスク内容の再考。フレンド必須とか、レアアイテム(AYATAN像・フォーマ)使わせるやつ、やめよう
フレンド・クラン必須タスクは今後無くなると明言されているので、これ以上何も言うまい。
それでも、内容に問題のあるタスクはまだまだあるはずだ。
先に述べた、AYATAN像やフォーマといったレアアイテムを使わせるタスクなんかそうだ。
これのせいでタスクが無い時に該当アイテム使用を控えるような、ゲームプレイに制限がかかるような物は、タスクに入れるべきでないだろう。
また、耐久ミッション60分や防衛ミッション40ウェーブなんてのは、べらぼうに要求が高い。
(今後は時間・ウェーブ数の要求が各々半分にされるようだ。それでもこんな動きの激しく気の張るゲームで丸30分戦い続けるのは、単純に健康に悪い)
難しく考えないで、連続プレイじゃなく週間のトータルクリア時間・ウェーブ数にすれば計画的にやりやすいのに、と思う。
他にも、単純に楽しくないやつとか、1週間ほぼ毎日張り付いてないと難しいやつとか、タスク更新日に特定のコンテンツをプレイしてしまってると達成困難になるやつとか色々ある。
そろそろこの記事を書くのも疲れてきたので、今は細かく書くのをやめておく。
告知ちゃんとやれ
これについてはもう「アンタら社会人だろ!ちゃんとやれよ!」と怒鳴っておくのみ。ちゃんとやりましょう。
あと、タスク無断差替とか狼狩りアラートみたいに、真面目にいち早くイベントを遊び尽くそうと頑張った人たちに中指を立てるような後出しもやめましょう。
Nightwaveのこれから
Nightwaveについて、ここまで1万字以上に渡ってこき下ろしてきた。
一方で、Nightwaveの持つ、小さい課題のサイクルで達成感を味わえるつくりや、普段あまり触れないコンテンツへの導線になっている側面など、プラスに捉えられる面は多い。
後は、旧アラートと同じぐらい手軽で「やりたくないもの、価値を見出せないもの」を捨てても問題が無いつくりに変えることが出来れば、もっとプレイヤーに強制感を感じさせないものになるはずだ。
次シーズンに向けた改善点として開発元のDEが提示している内容は、正直まだまだズレている感が否めない。
しかしゲームのサービス開始から6年、怒涛のアップデートで「1年経てばもはや別ゲー」であり続けているWarframeのこと。
いずれは「色々あったけど、だいぶ良くなったよねぇ」と言えるぐらい、Nightwaveを含めたWarframeが育っていくことを期待したい。
少なくともNightwaveを良くしていくための材料は、熱心なプレイヤー達がたくさん意見をアップした公式フォーラムに既にあり、また今後も蓄積されていくはずだ。
真摯に、まじめに。がんばろうDE。
以上。
こんなに長い駄文に付き合ってくれて、ありがとうございます。
ほな、また。
- アップデートや○周年など、特別なイベント時にレアアイテム・装備が提供されるアラート。プレイ期限が24時間~数日間と、通常のアラートより多めに設定されている。 ↩
- アラートの更新情報を入手出来る機能のソースコードが公開されていて、誰でもアラート通知機能を持ったアプリケーション開発が可能になっていた。 ↩
- 1日に1度更新される、ハイレベルかつ報酬も豪華なミッションのセット。参加資格があったはず。 ↩
- クエスト「サクリファイス」で追加されたUmbra極性を付与出来る特別なフォーマ。要するに、特別なフレーム・装備でしかまともに出来なかった装備強化が他でも出来るようになるアイテム、ぐらいの認識で良いです。 ↩
- 公式放送の概要ページにも、”Clan Acts will also include Alliance members”(クランタスクは同盟のメンバーも含めて可能に)と記載がある。 ↩
- 「Nightwave: 幕間」に正式な変更点として記載されている。 ↩
コメント
[…] Warframeにて実装されたNightwaveのシーズン1の感想記事が、それなりに色んな方に読まれて同意されたり何やったりだったので、続いて実装されたNightwave「幕間」の分も調子に乗って書いた […]
[…] […]