評価
感想
原作未読。映画タイトルに嘘はなく、2時間超の尺が非常に長く感じられる作品。
異なる登場人物の視点から話が浅く広く緩く展開していくけど、そういった作品に期待されるような、終盤にかけて点と点が繋がっていく気持ちよさは無いよ。長い時間をかけて語られる劇中の要素は、事件の核心から遠いダミーや重要度の低い物ばかりで、無駄な伏線が多い印象を受けるね。
作品は複数の章立て構成になっていて、章の主役となる人物の財布が語り部を担いつつ章が始まるんだけど、事件解決に向けて財布が他の物的証拠よりも決定的な役割を果たしているわけではないんで、わざわざ財布に感情を持たせて語らせる必要性が薄く、アイディアをうまく活かせていない印象。
もう少し短い尺で緩急をつけて、財布に語らせたいならその重要度を上げることも含めて練り直せば、もう少し満足のいく作品になっただろうと思う。
以上。
ほな、また。
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