【映画】『 アンノウン 』 感想〜誰も自分の事を知らない世界に行きたくなったら(行きたくなくても)

2018-08-18映画アンノウン, ダイアン・クルーガー, リーアム・ニーソン, 感想, 映画

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ポスター

作品概要

2011年 アメリカ・ドイツ
原題: Unknown
監督:ジャウマ・コレット=セラ
キャスト:リーアム・ニーソン
ダイアン・クルーガー
字幕翻訳:石田泰子

感想(ネタバレ無し)

ネタバレ有の感想は後回し。

あらすじとか

極力ネタバレは喰らわない方が楽しめるタイプの映画だとは思うので紹介の仕方に困っていたところ、
U-NEXT上の紹介欄がどシンプルで丁度良かったので以下引用。

交通事故に遭った男が4日間の昏睡から目覚めると、見知らぬ男が自分を名乗っていた!
(U-NEXT アンノウン紹介文)

作中の状況は上記よりもういくつか「なんでや!?」なことに溢れてるので、この程度の情報なら問題ないかと思う。

リーアムさんとコレット=セラ監督は本作以後、ペアを組んで複数本の映画を世に出している。
後に続く作品同様「この後どうなるの!?」感の演出は素晴らしいもので、真相がわかるまでのストーリーにおいて、ミステリー的な意味での没入感はすごい。
(一方で、細かい所や「そもそも」を考え出すと粗が目立つ点は、同コンビによる後の作品同様である)

余談〜接頭辞とかいう便利なもの〜

本作タイトルの「アンノウン(Unknown)」はknown(知られている、わかる)に否定のunがくっついて「わかんね」「何者?」って感じの意味。

全力で話題を逸らすが、大学の英語授業で先生が教えてくれた接頭辞という考え方は色々と便利である。
「un」「dis」「in」「im」が頭につけば、後に続く単語に対する否定を意味する。
単語の頭につく接頭辞とは逆に単語の後ろに付く接尾語というのもある。(「able」「en」等)
「believe」が「信じる」という意味だと知っていれば、「unbelievable」は否定を表す「un」と可能を表す「able」がついているので「信じられない」という意味だと推測出来る。
アンビリーバボーぐらいはサクッと覚えられるが、膨大な英単語を前に片っ端から覚えにかかるのは時間対効果が低い。
接頭辞や接尾語から単語の意味を推測する力を身につけておくと、英語を読むシーンでは意外なほど便利なので活用する価値はあると思う。

閑話休題予告。

感想の本筋

事故に遭い、数日爆睡して帰ってきたら見知らぬ男が我が物顔で自分の名前を名乗っている。
「お前誰やねん」と聞いたら「お前こそ誰やねん」と聞いてくるのだが、自らの身分を証明するありとあらゆる情報が何故か相手の情報ですり替えられている。
みんなにボロクソ言われて街に飛び出した後の孤独感は、喧騒の中でポツン、と途方にくれるリーアムさんの表情からよく伝わってくる。

画像1

色々あってリーアムさんとペアで動くことになる、タクシードライバーの姉ちゃん(ダイアン・クルーガー)は、
1人でもグイグイ歩いていける系女子なので安心して観ていられるし、美人。よき。

観終わった後に「あれってどういうこと?」となりにくい程度に、散らかした物はちゃんと回収している。
難点を挙げるとすれば、主役2名の行動に対する動機の表現と作り込みが薄いぐらいか。

ダイアン・クルーガーは話に乗ってきてくれないと作り手も鑑賞者も困るのだが、
事の大きさに対してあまりにも簡単にアクションを起こして土俵に上がってしまうし、
巻き込まれた一般人枠のはずなのに、何が起こってもわりとメンタルノーダメージで、逞し過ぎな印象を受ける。

画像2

謎が謎を呼んだりはしないし、色々と描き方が雑だし、ストーリー自体も終わってみればシンプルではあるのだが。
見せ方が上手なので2時間弱、損しない程度には楽しめるのではないかと思う。

感想(ネタバレ有。鑑賞後の人向け)

以下、ネタバレ込みでの感想。





終わってみれば、リーアム無双じゃなくてダイアン無双だったなぁという印象。
リーアム様は結局1人しか倒していないのに、素人のダイアン姉ちゃんは3人殺っている。
アクシデント的な殺しを装いながら、毎度強烈な意志を持って殺害に及んでおり、アサシンとしての素質有り過ぎである。

もしも敵に残党が居たならば
エンドロール後に主役2人を地獄の果てまでも追って来ようが、
ダイアン姉ちゃんならなんだかんだで返り討ちにしてしまいそうだ。

主題の謎の真相については、丁寧に風呂敷広げたわりにはちょっと安易かなぁという気もしないでもないが、嫌いじゃない。
しかしリーアム様覚醒時点で敵は雑魚が1人残っているだけ、ということもあって、ちょっと不完全燃焼感はある。
まぁでも「お前を殺す技術は覚えてるぞ」はカッコよかったので許してしまえる。

あとは教訓として、爆弾を設置する時は、ちゃんと遠隔から強制解除出来る仕組みを実装しておくこと。

以上です。
ほな、また。