【映画】『 クロース 』感想~人の善悪と表裏に向き合った、地に足のついたクリスマス映画【 Netflix 】

【映画】『 クロース 』感想~人の善悪と表裏に向き合った、地に足のついたクリスマス映画【 Netflix 】
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クロース

Klaus

クロース 作品概要

2019年 スペイン
原題:Klaus
監督:セルジオ・パブロス
キャスト(吹替版声優):
 ジェイソン・シュワルツマン(内山昂輝)
 J・K・シモンズ(玄田哲章)
 ラシダ・ジョーンズ(中村千絵)

自己中な郵便配達員と人を寄せ付けないおもちゃ職人。この2人がなぜかいっしょに、暗く凍てつく町にオモチャを配達。芽生えた友情は、喜びと奇跡をもたらす。
Netflixより引用)

感想(ネタバレ無し)

評価:

人の善悪や表裏にちゃんと向き合った、地に足のついた作品だった。
「小さな善行の積み重ねは、人の心と世界を変え得る」ことを、魔法や奇跡の力技に頼らずに描いている点が丁寧で好感が持てる。

昔のディズニーアニメのような軽快でくねくねと動くアニメーションは、物理的な理屈が良い意味で破綻した表情豊かなコメディをもたらしてくれる。
このおかげで、話の筋としては人間社会のダークな部分を扱いながらも、小さい子どもがちゃんとついてこられる程度に、上手く調和がとれている。

主人公は最初から幻想的な意味を持つサンタクロースではなく、欲にまみれたダメ人間と偏屈で口数少ないジイさんだ。
これも、物語を異世界の絵空事に思わせず、リアリティと没入感を高める方向に効いていると思う。

その辺にいくらでも居そうな2人の男が如何にして、私たちの知る伝説まみれのサンタクロースに近づいていくのか。
その過程で生まれた変化の尊さ・意義深さへの理解度から、子どもの持つファンタスティックな思考と、現実世界の嘘とドス黒さを知った大人たちの思考とでは違った感動を受け取れることだろう。

全年齢が同じ感動を受け取れるのが昨年紹介したNETFLIX映画「クリスマス・クロニクル」だとしたら、全世代で異なる感想と気づきを得られるのが本作だ。
今年に本作を観た子ども達がいずれ親になった時にも、自身の子どもと一緒にまた鑑賞して「こんな所まで描かれていたのか」と楽しめる日が来ることを願いたい。

補足:エンドロールで流れる追悼メッセージ

エンドロールの最後に“IN LOVING MEMORY OF MARY LESCHER”(メアリー・レッシャーを追悼して)とのメッセージが流れる。

The film is dedicated to animator and scene checker Mary Lescher who died on June 2, 2019 of cancer. She had worked on Klaus, as well as other animated features such as Beauty and the Beast and The Lion King.

(英語版wikipediaより引用)

とのことで、2019年にガンで亡くなったクリエイターを追悼するメッセージのようだ。
関わった作品のリストには、美女と野獣、ライオンキング、リロ&スティッチ、アラジンなど、スゴイ作品がたくさん並んでいる。

ご参考まで。

以上。
ほな、また。

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