評価
感想
アイディア一発でシチュエーション整えて、摩訶不思議イベントと内輪揉めで間を持たせるタイプの映画。こういうの、わりと尻切れトンボになったり畳み方が雑だったりするんだけど、この作品は(界隈?の中では)わりと最後まで丁寧な方だと思う。安易な脅かしとかグロ表現にも頼ってないので、そこらのC級スリラーとは一味違う印象。さすがに強引なとこもあるにはあるので、星4にはギリギリ届かないという感じ。
そりゃあ簡単に舞台から脱出されると困るのでご都合主義的なローカルルールは多少あるけど、あまりこだわらずに流してやるのが大人の対応やでな。
以下、ネタバレ有りです。
クリックで展開
「秘境のビーチへ遊びに来たら、メッチャ歳とるの早くなる謎現象に見舞われたから、はよ脱出せな寿命尽きて一晩でしんでしまうで!」で本当に最後までいったね。途中でネタや敵を変えない勇気、すごいと思います。あと血の繋がった姉弟が人種から違いそうなレベルで似てないまま、全世代突き進んでいくのもすごいね。(覚えがないけど、養子とか言ってたらすまん)
広げた風呂敷畳むのを狂人ポジのオッサンに頼らなあかんところは、惜しいよなと思う。人減らさないといけないのは分かるけど、中盤まで急ぎすぎずに展開してた分、後半で1人の凶行に依存してドカドカ人死なせるのはちょっと雑な印象。そのオッサンが死ぬギミックも微妙だよな(傷口からサビが身体に入って死ぬ)
それを許したら、その手前のシーンで病気悪化したママンに、滅菌もしない刃物で切開した傷口へみんなで素手突っ込んだのも、破傷風とかならずに無事で済むわけもないだろと思うし。
最終的に「(製薬企業も絡んだ)監視体制下のアレでしたー!」も序盤からほぼ示されていた通りだから、突拍子で視聴者置いてけぼりの斜め上な結末って感じでもないね。投げっぱなしで黒幕もニヤリとしたままっていうのじゃなく、それなりに完全燃焼してる方なのでストレスは無かったよ。それだけでまぁまぁ偉業ですわ。
以上。
ほな、また。
(画像引用元:IMDB)
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