【映画】『 大怪獣ガメラ 』感想~最後の一撃と子供の描写以外は良く出来たディザスター映画

【映画】『 大怪獣ガメラ 』感想~最後の一撃と子供の描写以外は良く出来たディザスター映画
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大怪獣ガメラ

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大怪獣ガメラ 作品概要

1965年 日本
監督:湯浅憲明
キャスト:
船越英二
霧立はるみ
山下洵一郎

感想(ネタバレ控えめ)

ガメラシリーズの記念すべき第1作かつ、シリーズ中唯一のモノクロ作品。
強いエネルギーを得るために食欲にまかせて大事な施設をぶっ壊して回るデカい亀に対して、偉い学者さん達が「さてどうしたもんでしょう」とあの手この手で対策を講じては打ち砕かれるディザスター映画である。
映像はモノクロなのでショボさはあるが、それでも人類の科学と英知 VS 怪獣という構図で試行錯誤を重ねていく物語は意外と楽しめた。

またガメラの描写について、今となってはガメラが手足を引っ込めた穴から火を吹いてくるくる回りながら飛ぶなんて一般常識レベル(要出典)だが、これを映画でやってみせようなんて最初に考えた人と、それにGOを出した人は偉い。
あんなの初めて観たらびっくりする。

あとガメラが吹く火について、合成するでもなく煙だけで誤魔化すでもなく、ガメラ自体にバーナーを仕込んで本物の火炎放射になっている。
なかなか迫力があってよい。
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昭和のガメラシリーズは3作目以降かなり練度の高い子供の味方っぷりを見せるのだが、本作のガメラはまだちゃんと人類を脅かす存在としての怪獣役をやっている。
一応、子供相手には少し優しさを見せる部分もあるが、そこに理屈は無いのだろうと思う。
怪獣映画の主たる客は基本的に子供だったはずだし。
とはいえ、大人たちがガメラに対して攻撃的な対策を講じる度に「やだよぅ、ダメだよぅ」と言いながらいちいち割り込んできては妨害工作を仕掛ける子供が1人居て鬱陶し過ぎるのはマイナスポイント。

ここまではわりと好意的に書けるのだが、ガメラに対する最後の一撃だけはどうやっても擁護出来ない。
そこに至るまでに人類が切るカードについては、理屈の正否はどうあれ「それっぽく聞こえる」のだが、最後の作戦だけは工夫も科学的な議論もあったものではなく、非常に残念で爽快感の欠片も無い仕上がりになっている。
またその瞬間だけはダメだよぅ少年が何故か笑顔なのも何かむかつく。これならダメじゃないのかよ。

「ゴジラよりショボいんだろうなぁ」と思ってみたら意外とまともで「お、いけるやん」って思った矢先に唖然とするという、なかなか面白い感情の変化を楽しめる映画なので、一見の価値ぐらいはあるかもしれない。
(少なくとも、このあと続く昭和ガメラシリーズの中ではかなりマトモ指数高めである。
そちらは改めて記事にするのでそのときに。)

余談だが、主役メンバーの1人を演じる船越英二さんが、息子の船越英一郎さんと表情も話し方もそっくりで「親子やなぁ」って思った。
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以上。ほな、また。

↓次回作
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